Website Explorer のユーザーインターフェース Part 2

Website Explorer のユーザーインターフェース Part 2

Website Explorer は一番最初のバージョン Ver0.1 beta 1 をリリースしたのが2002年3月10日なので、その時代の Windows 用ソフトウェアの特色を随所に残しています。

ヘルプの選択

例えば、詳細設定ダイアログボックス。設定画面の右上にある?マークにマウスカーソルを当て、クリックしてカーソルを「ヘルプの選択」モードにし、ボタンや入力欄、チェックボックス等のコントロール上をクリックすると、情報がツールチップに表示されるようになっています。(下図参照)

どこをクリックしてもこうなるというわけではなく、ツールチップが出ないコントロールも多いですが、ともかく、こういう仕組みを実装した環境設定ダイアログのあるソフトって滅多に見ないですね、特に最近は。

コントロールパネルのマウスのプロパティにあるポインタータブでカスタマイズ可能な「ヘルプの選択」カーソルは、こういう用途くらいしか使われないと思うので、もったいない話です。

某有名フリーソフトのオプション - 環境設定ダイアログには?マークがありましたが、どこをクリックしてもヘルプやツールチップは表示されませんでした。

コントロールパネルまたは Internet Explorer から開くことができる「インターネット オプション」にも右上の?マークがありますが、ここをクリックするとすぐ Internet Explorer が起動して「Internet Explorer の設定を変更またはリセットする」という Web ページが開かれるため、本来の趣旨とは違うように思います。

その上、Windows 7 の頃などは?マークが下図のようにボタンとしてくっきりと表示されましたが、Windows 10 では地味で目立たないものになってしまいました。

「ヘルプの選択」カーソルでツールチップを表示する機能を実装するのはたいへん手間のかかる作業だったので、レガシーとして残しておくことにします。

プログレスバー

プログレスバーとは、時間がかかるタスクが行われるときに、その進捗状況を表示するバーのことです。

Website Explorer には非常に多くのプログレスバーが使われています。サイト探査開始するとアドレスバーが探査の進行状況を「何%完了」と表示するプログレスバー(上図)に変わるのが代表的ですが、ステータスバーには「〇〇〇を解析中 ...」と個別のデータの解析進行度を示す小さめのプログレスバーがあり、タスクバー上の Website Explorer のアイコンにも進行状況が色で示されます。

さらにはサイト探査の完了時、サイトデータの保存時、サイトデータの復元時、フォルダダウンロードの実行中、等々にもプログレスバーが出ます。それぞれに異なった特徴があり、とりわけフォルダダウンロード時のそれはビジュアル的にかなり印象的ではないかと思います。

タスク処理が一瞬で終わるならプログレスバーは必要ありませんが、時間がかかる場合には処理中に何も表示されないとユーザーは不安になり、場合によってはビジー状態で先に進めず、フリーズしたのかと思うこともあります。それを考えると、処理に時間がかかる可能性が予想されるタスクにプログレスバーを付けるのは適切と言えるでしょう。ソフトウェアだけでなく Web 制作においてもプログレスバーの知識は必須と言われています。

プログレスバーにはタスクの進捗状況を数値とビジュアルで示す確定的プログレスバー(determinate progressbar)と同じ動きの繰り返しによる不確定的プログレスバー(indeterminate progressbar)があり、 Website Explorer で使用されているのはほとんど前者です。

確定的プログレスバーを使用するには処理するデータの総量と処理されたデータ量の両方が判らなければなりませんが、どちらか(または両方)が判らない場合は不確定的プログレスバーに頼らざるを得ないでしょう。

上図左は(たぶん)Windows XP の頃によく見かけたマーキー(marquee)型の不確定的プログレスバーです。マーキー型にはブロックが左右に揺れるタイプのもの もあります。

上図右はプログレスリング(プロレスリングではありません)とかスピナーとか(もしかしたら両者は違うものかもしれませんが私はよく知りません)呼ばれているもので、近年 OS をはじめアプリや Web サイトでもよく目にします。要するにぐるぐる回るタイプのもので、形状はさまざまです。確定的な(何%か表示する)プログレスリングもあるそうですが、私は見た試しがありません。

プログレスバーにしろプログレスリングやスピナーにしろ不確定タイプの UI は処理時間がごく短いタスクに適していますが、長時間の場合、ユーザーは無限ループの中に置かれているような不安に陥るかもしれません。もし判るなら文字でもいいから進捗状況を示してほしいと思います。


Website Explorer はプログレスバーも含め、わりと旧来型の UI を多く使用しています。でも旧来型だから役に立たないとは思っていません。レガシーインターフェースにも良い所はあるはずです。そう思いませんか?

でも、ここをこう変えてほしいという提案があれば教えてくださいね。

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